
グローバル化した世界にあって、国際社会のあらゆる動向が日本社会に直接影響するようになってきています。従来型の終身雇用・年功序列の企業に加えて、広い分野のあらゆる年代、あらゆるスキルを持った人材を求める企業も増え、人材の流動化が進んでいます。昨今では一度就職した後に、再び大学に戻り勉強をする人も増えています。必要に応じて勉強することは非常に重要ですが、本来、「学ぶ」という活動は自分の興味の趣くままに行う行為です。
生涯学習という言葉が言われて久しいですが、これは人間の本能ともいえる活動です。早稲田大学が1981年に本格的な生涯学習機関であるエクステンションセンターをいち早く設立したことは、ここに大きな理由があります。しかし、唐突にこのセンターを創ったわけではありません。早稲田大学創立者の大隈重信は、1882年の大学創立まもなく、「早稲田大学講義録」という、今でいう通信教育のようなものを通じて生涯学習を日本全国に広めていきました。強い学習意欲を持つ人々の学びたいという要望に応えるべく、それぞれに必要な専門的知識、一般教養など、勉強する機会を積極的に作り出し、早稲田の「知の財産」を広く社会に公開したのです。そこで数多くの人々が勉学を重ね、社会の至る所で活躍する人材を輩出しました。その伝統を受け継ぎ、早稲田大学の三大教旨「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」を具現化し、社会に貢献し続けてきたのです。現在では、当センターは、早稲田校だけでなく八丁堀校も開講するほどに成長しています。
エクステンションセンターでは、学生、社会人、主婦などあらゆる年齢層の方が同じ教室で学んでいます。単にご自身の勉学に励むだけでなく、周りの人たちと積極的に交流することによって、広い教養と人間力にさらに磨きをかけていただきたいと思います。皆さん自ら進んで集った人たちです。その中で学ぶことの素晴らしさをぜひ味わってください。