エクステンションセンターについて
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ご挨拶

早稲田大学総長 白井 克彦


生涯学習の早稲田
早稲田大学総長 白井 克彦

日本には学習意欲の高い人は数えきれないほど多く存在しています。早稲田大学エクステンションセンターの講座を受講するため、早稲田の杜に集まる3万以上ものあらゆる年齢層の受講者を見ればそれは一目瞭然です。

今、だれもがいつでも自由に学習できる生涯学習社会構築の必要性が強く叫ばれていますが、20年以上前になる1981年、早稲田大学が本格的な生涯学習機関であるエクステンションセンターをいち早く設立したことには、大きな理由があります。

それは、早稲田大学は創立以来、早稲田大学の三大教旨の一つである「学問の活用」を具現化し、社会に貢献し続けてきたということに他なりません。というのも早稲田大学が創立された1882年から間もなく、創設者である大隈重信が「早稲田大学講義録」という、今でいう通信教育のような形で生涯学習を日本全国に広めました。200万人を超える人々がそれに参加し、そこで勉強を重ね世の中で大変活躍できる人々を輩出してきたのです。

その伝統を受け継ぐエクステンションセンターは、強い学習意欲を持つ人々に応えるべく、それぞれ必要な知識、趣味の領域など、勉強する機会を積極的に作り出し、現在では年間約1500もの講座が開講されるほどに成長しました。

また創立以来、早稲田大学では高い志を持って世のため人のために生きる人間を育てることを、一つの校是としてきました。いま世間は、長い不況の出口を見出せず、政治や企業のモラルを問われるような不祥事や、人間の尊厳を踏み躙るような凶悪事件が頻発し、日本人全体が何か精神的に拠りどころを失っているような状況にあります。

そんな中でも、他者や世界のことを自らのこととして、真剣に考えるような若者たちが次々と育ってきて、それが今の社会を根本的に変えていく大きな力になることを私たちは待ち望んでいます。そのような若者とあらゆる年齢層の方々との出会いは、視野を広げるだけでなく、生身の人格と人格との摩擦熱によるエネルギーの発生を身を以って体験できる貴重な学習の場になります。

エクステンションセンターを大学に併設することで、異質なものが大学に入り込み、その結果、学生も社会人も主婦も刺激をうけ、様々な相乗効果が生まれるに違いありません。そんな機能を果してくれることもエクステンションセンターには期待しています。

皆様には是非この機会にオープン・カレッジを活用して頂き、早稲田大学ヒューマン・ネットワークの一員となられることを願っております。



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